第13回 関西クィア映画祭 2019 コンペティションプログラム

第13回 関西クィア映画祭 2019 コンペティションプログラム
開催日 2019年10月19日
日時詳細 11:10~14:43
会場 京都大学西部講堂
住所 〒606-8317
京都府京都市左京区吉田本町
料金
Web http://kansai-qff.org
https://twitter.com/kqff_official
連絡先


関西クィア映画祭とは

関西クィア映画祭は、「クィア(Queer)」を切り口に、「性」をテーマにした映像作品を上映するお祭りです。
「クィア」とは、英語で「奇妙な/変な」という意味で、性的に「ふつう」でないとされる人に対する蔑称として使われてきました。それを逆手にとって自ら「クィア」という言葉を使うことで、「ふつう」といわれる性に関する様々な規範を問い直す意図がわたしたちの映画祭にはあります。
「クィア」とは、その運動の歴史から、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)などの性はもちろんのこと、LGBTという枠にとどまらず、様々な「ふつう」でない性や生を肯定する言葉であり、また、ひとりひとりが自分の性や生き方を選び決めていこう、というメッセージが込められた言葉でもあります。さらには、フェミニズムを踏まえ、わたしたちの身の周りにある差別や権力の構造に対して、無関心であり続けるのではなく、その問題に気付き、立ち上がり意見をしよう、というメッセージも込められています。
このようなメッセージを発信するために、当映画祭は、これまで、メジャーからマイナーまで、幅広く様々な傾向のプログラムを用意してきました。同性愛をテーマにした作品にとどまらず、トランスジェンダーやバイセクシュアル、性分化疾患などを扱った映画を日本で最も多く上映してきた映画祭です。性に関わる課題と、民族や障害に関わる課題とが交差する映画も、上映してきました。
13回目となる今回も、大阪と京都の2都市での開催となります。
2005年から、クィア・ジェンダー・セクシュアリティ・フェミニズムを扱った作品、
LGBT・性的少数者などを扱った作品、性にかかわる暮らしや生き方をテーマにした作品を世界各国から集め、京都と大阪など関西エリアで上映する場を主催しています。関西クィア映画祭のこれまでは、こちらをご覧ください。
https://kansai-qff.org/2018/history.html

内容

応募総数22作品の中から選ばれた6作品と特別招待作品の上映。
プログラムに参加したお客様による投票を集計し最優秀観客賞として授与。
皆さんの投票で、最優秀観客賞が決まります!
ぜひ予定を空けて、お越しください。

上映作品について

痛みのサンバ(監督:浜村満果)

  • 2分/2018年

ナプキンを変えば黒い袋に入れられたり、生理の話は人前でしちゃいけないと言われたり…
そんなイメージを押し付けられるのはもううんざり!
汚いものでも、神聖なものでもない。
短調のサンバに合わせて、「私の生理」を「私のやり方」で表現した、ポップでキュートなアニメーション作品。

普通の恋(監督:飯田藍)

  • 9分/2018年

真と亜美は同じ大学に通う幼馴染。
亜美と仲の良い渡辺さんと高木くん。
亜美のことが好きなのに、一歩が踏み出せない真に向かって渡辺さんは言う。
「今度の文化祭で高木が亜美に告るっぽいよ」友人の幸せを願う気持ちと少しのおせっかい心。
それはとてもありふれた大学生たちの恋の風景。

愛達(監督;稲津勝友)

  • 18分/2019年

フィリピンパブで働く母をもつ勝也は、そこで黒服として働く黒田に恋をしていた。
ゲイであることと、敬虔なクリスチャンの母から受け継いだ信仰とが激しくぶつかり合い、勝也は必死にもがき続けている。
母のくれた「神さま」を捨てきれぬまま、一体自分はどこに辿り着くべきなのだろう。

半径3メートル以内の片隅で(監督:佐島由昭)

  • 25分/2019年

職場ではゲイであることをオープンにしたくないマモル。
そんなある日、以前ゲイバーで居合わせたトモキが入社してくる。
“いかにも”なふるまいのトモキに対してマモルがモヤモヤした気持ちを募らせていた頃、友達が開催した飲 み会で鉢合わせた二人。
マモルはそれまでの怒りをトモキにぶつけてしまう。

お前、本当に梅吉か?(監督:高山直美)

  • 26分/2014年

ダサいとからかわれ、イジメられる毎日を過ごす梅吉。
ひょんなことから生徒内ヒエラルキーの頂点に君臨する(と梅吉は思っている)竜之介の秘密を知ってしまう。
底辺から抜け出したい梅吉と、秘密を抱える竜之介。
それぞれに変わり始める日々の中で、互いへの気持ちにも少しずつ変化が…。

Dancer of the woman(監督:小野光洋)

  • 34分/2018年

女であることで受ける日常の中の差別や「女」役割の押しつけに対して、モヤモヤとした思いを抱えながら日々を過ごすナツキ。
一歩踏み出すきっかけになったのは、ダンスだったーこんな男性社会「うざい!」って声に出すこと、「自由になりたい」って行動に移すこと、ナツキの変化が爽やかな作品。

特別招待作品

マイ・シェアメイト(監督:田中麻子)

  • 25分/2017年

よしえと涼子はルームシェアをしている仲良し同士。
ある日涼子から、共通の友人の愛梨と付き合い始めたことを告白され、よしえは家を飛び出してしまう。
「だって、二人とも…女同士…」涼子からの告白にどう向き合えばいいのか悩むよしえ。
よしえが最後に下す決断が見逃せない!
「友達」「彼女」「彼氏」…そんなカテゴリーを超えて考えたい。
あなたなら誰と一緒に住みますか?